「目標はあと1歩のところに」

 ノーベル文学賞を受けた大江健三郎氏は「私の作品の弱さは私が一番良く知っている」と言っていました。

 とかく人は心の中で自分の弱さや欠点に対して言訳をしたり、隠そうとしたりしているものですが、そこに気付ける人は少ないようです。

 それでは永久に自分の弱さや欠点はなくなることはありません。

 「敵は己にある」とか「自分との闘いである」などとよくいわれますが、逃げ隠れせずに己を磨くことに全力を尽くす人が勝利や成功をおさめています。

 自分の力を低く見過ぎて低いところに目標のラインを引けば、すべて自分をこれで良しとして甘くしてしまうことになります。

 自分を無能だとか、自分をバカだなどと決めてかかればこんな楽なことはありません。

 また自分をあまり高く見過ぎて高いところに目標のラインを引いても、己の心には敵ばかりとなって、毎日自分との戦いで参ってしまいます。

 あと1歩で手の届きそうなところに目標を定めることと、そしてもう一つは最終目標もしっかりと持っておくと、さらに大きなパワーが生まれてくるのではないでしょうか。