「人情と薄情」
まごころは言ってしまえばウソになります。
まごころとは相手の知らない陰の働きのことです。
下心のある人は「こんなにまで心配している」とすぐに言いたくなります。
良い結果になってこないのは自分の誠がまだまだ足りぬからだと思っていれば決して恩に着せるような言葉は出てきません。
相手の為を思う陰の心を人情といいます。
通じなくても通じなくても尽くし続けずにはいられない心を誠の心というのではないでしょうか。
「勝手にせよ」という心は薄情な心です。
薄情なことを過去前世にしてきた人はやがて今度は自分が人にどんなに誠を尽くしても通じなくて困る運命がやってきます。
そういう人の共通点は、お金にも困り家族はバラバラになり、そして難しい病人をかかえることがよくあります。
蒔いた種は必ず生えて来ます。
自分の蒔いた種だと思って、それが帳消しになるまで人に誠を尽くしていると運命は必ず変わって来ます。
相手の知らない陰でまごころを尽くしていると早く変わって来ます。
誠に敵うものはありません。
人も運命もすべてが変わってきます。