「自分に厳しく人にやさしく」

 「自分に厳しく、人にやさしく」という言葉はあまりにも有名で立派な言葉です。

 しかし、そんなことのできる人はあまり居るものではありません。

 自分に厳しい人は、お腹が空いても平気です。 

 病気になっても怪我をしても平気です。

 ですから人に「さぞやお腹が空いたでしょう」という気持ちはわかりません。

 「病気でお困りでしょう」「怪我がお痛みでしょう」などという言葉を本気で言うことができません。

 「そんな弱虫でどうするのか」と怒鳴りつけたりのが本音ではないでしょうか。

 「もっと苦しんで自分と闘え」とさえ言いたくなるはずです。

 だから薄情極まりない鬼のような人間だと思われているかもしれません。

 ではどうすれば「自分に厳しく人にやさしく」できるものでしょうか。

 まず人と自分をはっきり区別することが必要です。 

 人に対しては「あなたは天国のお方ですから、もっと幸せで居てください」といつも思いつづけておくのはどうでしょうか。

 「自分は今、地獄の特訓をしている修行の身ですから」といつも心の中で言い続けているのはどうでしょうか。

 自分に厳しく、人にやさしくするためには、あなたならどんなやり方があるとお思いですか。