「我に百難を与えよ」

 この世の中には自分が成すことと、向こうから成ってくることの二つがあります。

 向こうからなってくる力の方が大きいのではないでしょうか。

 自分が生まれてきたことは自分の成したことではなく、天が一存で成したことです。

 向こうから起きてくることには時々困難な問題もあります。

 宮本武蔵は「我に百難を与えよ!」と祈ったと言われます。

 起きてくること成ってくることを全て天のすることと思って、自分を磨くことは最高の修業であるのかもしれません。 

 今起きていることを天のすることと思って、それらを立派に受けとめることができたなら、自分の力を最大限に引き出すことができるのではないでしょうか。

 天は人間を困らせようと思って生命を与えてくれたのではないはずです。

 困難な問題は、それは自分を磨きなさいといって天が与えてくれた問題であるのかもしれません。 

 その人の力に応じた問題をあたえてくれているはずです。

 決して通れない道を通れとは天はいわないのではないでしょうか。

成ってくるのが天の理