「お母さんの味」
おいしい料理とは、食べる時もおいしく、後味が良いことです。
しかも自分が上品な人間になったような気分にしてくれるものです。
人間もお付き合いをするといろいろなその人の味がするものです。
話す時も楽しくて、後味がさわやかで、そして自分が立派な人間になったような気分になる人がいます。
コーヒーのほろにがさやビールのほろにがさには独特のものがあり、それに代わるものがないという美味しさです。
それに代わるものがない良い味を持っていると、いつまでも愛され親しまれます。
お袋の味も、見かけはあまり良くないけれど、それに代わるものがない不思議な味です。
最高のやすらぎと、最高の信頼の味ですからいつまでもあきることはありません。
自分がうれしい時は親は二倍喜びます。
自分が悲しい時は親は二倍悲しみます。
誰よりも自分を信じてくれているのが親です。
だから最高の後味がしてくるのかもしれません。
目をつぶるとお母さんの笑顔がすぐに浮かびます。
それらが忘れられない後味と関係があるのではないでしょうか。