「厳しさを求める人間に育てる」

 発展している会社には怒鳴り役が必ずいるものです。

 スポーツでも強いチームになるためには怖い監督が必要です。

 家庭も厳しいお父さんがいなければ円満には治まりません。

 文句を言う人がいなければ、おごりや怠けが出て横着になってしまうのが人間ではないでしょうか。

 家庭で温温と育った人は、社会に出た時に厳しさについていけなくて泣いています。

 温温に育てたことを立派に育てたと勘違いする親が多いのはなぜでしょうか。

 愛情とは本人の好きにさせることだと勘違いするところに原因があるのかもしれません。

 世の中とは思うようにならないものであることを社会に出てから知ったのでは手遅れです。

 どこへ行っても不満ばかりとなって、一生泣いて暮らすことになります。

 やさしさとは人に向けるものであって、自分に対しては厳しさを求める人間に育てなかったら、心が崩れてしまうのではないでしょうか。