「運命のシナリオ」
運命は一つのシナリオのもとに動いています。
決して偶然の現象が起きているのではありません。
生まれてくる時、自分は一体どこの家に生れてくるのか、親は誰なのか、財産はいくらあるのか、などと思って生まれてくる人は誰もおりません。
前生に蒔いた種通りのシナリオができているのです。
シナリオ通りの道を歩きながら、人間はまた新しい種まきを始めていきます。
蒔いた種はすぐには生えてはきません。
三ヶ月で生えるものや、十年や三十年して生えてくるものや、また今度生まれ変わって生えてくるものもあります。
例えば、自分が人に人情をかけてもなかなか届かないことがあるとしたら、それは自分が過去か前生に人の人情の切ったことがあるからです。
そういう人の運命は、また人情を切りたくなることが起きてきます。
悪いシナリオ通りに歩かないよう、良いシナリオに作り変えていくことが、今生一代の一番重要なことではないでしょうか。
運命のシナリオは過去前生に自分の蒔いた種である。