「喜び方の研究(その4)」
人から尽くしてもらったり、たすけてもらったりすると、その時はうれしいことですが、それは借りをつくっていることですから、借りはかえしていかなかったら運が落ちていきます。
お世話になったらすぐに恩を返す習慣をつけておけば大丈夫ですが、とかく人間は尽くしたことは忘れませんが尽くされたことは忘れやすいものです。
自然の法則は完璧でバランスで動いているものですから、人から恩を受けっぱなしでいつまでも忘れて知らぬ振りをして通れるものではありません。
今度は人のために一生懸命に尽くさねばならない運命が訪れます。
働いても働いても、芽が出ない運命が訪れた時は、それは過去前生で借りを沢山つくってきたからかもしれません。
舟に宝物をいっぱいに積みこんだようなもので、身動きができない状態とよく似ています。
いつ沈むかわからない不安の毎日となってしまいます。
人に恩を返し過ぎるくらいに返しておけば、そして借りではなく貸しを沢山つくっておけば、身軽になります。
人を喜ばせてきたのですから、今度は自分の心が何となく浮き浮きとしてきます。
恩返しが上手な人は、いつも心に喜びがわいてきます。