喜び方の研究(その9)

 反省には上手な反省とへたな反省とがあります。

 へたな反省とは、私がまちがっていた、私が悪かった、

といって毎日自分を責めることです。

 心はどんどんと暗くなって落ちこんでいく一方です。

 上手な反省とは、次からあんなことは絶対にしない

ようにしようと決心をすることです。

 自分はいいことを学んだ! この経験を今後に必ず

生かそうと思って喜び勇むことです。

 つまり、過去を悔やむ反省と、将来の希望につない

でいく反省とがあるのではないでしょうか。

 歴史は将来の生き方を教える大切な鏡です。

 歴史から学ぶことは大変大きな勉強です。

 過去を悔やむだけではなんの役にも立ちません。

 積極的な心になって挽回しながら学んでいくことが

重要なことではないでしょうか。

 失敗の数がその人の実力です。

 人生は成功だけを喜ぶのではなく、失敗は成功のもとと

なるのですから、失敗こそを喜ぶべきなのかもしれません。

 そうしてすべてを喜びずくめになれた人が、人生の真の

成功者といえるのではないでしょうか。

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