やさしくしてダメになる人もある
人を育てる時に、厳しくすると良くなる人と、厳しくす
るとダメになる人とがあります。
また、やさしくすると良くなる人と、やさしくするとダ
メになる人もあります。
豊臣秀吉は信長に厳しくされて良くなっていきました。
明智光秀は信長に厳しくされて、信長を殺してしまい、
そして自分もダメになってしまいました。
「アメとムチ」とよくいいますが、褒美がすばらしいも
のであるならばどんな厳しさにも耐えられます。しかし、
たいした褒美ではなかったり、または貰えるかどうかもは
っきりしない場合は、逃げ出すかそれともかたき打ちとな
ったりすることもあるのではないでしょうか。
やさしくされた場合は普通の人なら誠意には誠意で応え
ようとします。
ところが横着な人やずるい人は、やさしくされるとそれ
を当然のことのように思いこんで、どんどんとぞうちょう
していきます。
感謝でもしようものなら何様のつもりかというところま
でまい上ってしまいます。
よくいえば甘えかもしれません。しかしやさしくして相
手が悪くなったとしたら、やさしくした人にも責任があり、
甘やかしたですまされることではありません。
相手のようすを見ながら、やさしくしたり厳しくしたり、
相手の変化を見て、必要に応じて対応していくことが何よ
りも重要なことではないでしょうか。