上昇気流に乗るには
人生は苦しみの連続であるという人がよくあります。
確かに、「生きることは辛いことである」と思ったこと
のない人はいないのではないでしょうか。
しかし、それは、苦しいと思うから苦しいのであり、当
り前のことだと思えば当り前と思えてくるものです。
例えば、仕事は辛いと思う人もあれば、仕事はおもしろ
いと思う人もあります。
スポーツ選手も、政治家も、ビジネスマンも、苦しいと
思ってやっている人もあれば、楽しんでやっている人もあ
ります。
自分に負けた人が苦しいとか辛いと思うのであり、自分
に勝っている人はおもしろくてしかたがないのではないで
しょうか。
「敵は己にある」とは、まさにこのことかもしれません。
鏡の中に敵が居るのです。
鏡の中の自分の顔が、だんだんといい顔になっていって
いる時は己に勝っている時です。
成功した人の顔はみな柔和です。誰もが親しみを感じます。
そういう人は運命も昇り坂に向っている人です。
顔に嶮がある人は、自分に負けているから必死で戦ってい
る人です。心の中で剣を振り回しているのかもしれません。
運命も下り坂となっていく人です。
いい表情や、いい言葉が出始めなければ、決して己に勝
っているとはいえないし、運命も上昇気流には乗れないの
ではないでしょうか。