うそほど恐しいものはない
「この世で一番悲しいことは、うそをつくことである」
と福沢諭吉は言いました。
もし、買いものをした時にうそがあったら、人はもう二
度とそこでは買わなくなります。
もし、仕事上の取引きにうそがあったら、取引きはもう
それで終りになります。
もし、友達としてのおつきあいの中でうそがあったら、
友情は消えてしまいます。
もし、家族にうそがあったら、信頼の絆は切れてバラバ
ラになってしまいます。
うそほど悲しい結果になるものはありません。
うそをつく人は誰からも相手にされなくなり、やがて寂
しい人生となってしまいます。
本当に正直な人は、自分の言ったことがうそになっては
いけないと思って、いつも気にしているものです。
うそをつく人は自分への厳しさが足りなのではないので
しょうか。
悪魔とは真実の中にたくみにうそをおりまぜることであるといいます。
うそをつく人は自分を騙すことから始まります。
やがて自分のうそに騙されることになります。
錯覚が多くなり、大事なところで誤算をしてしまいます。
うそをつく人の運命、そんなはずではなかったというこ
とがよく起きてくるものです。
うそほど恐ろしいものはありません。
うそをつく人ほど、自分のうそに気づくことはできない
のではないでしょうか。