お客様第一主義

 日本人は、お中元やお歳暮を贈る習慣がありますが、そ

れは本来は感謝をこめてするものです。

 しかし、本音は何か目的があってする人が多いのではな

いでしょうか。

 ビジネス社会ではサービスがつきものですが、それも本

音は次の商売につなぐためのものです。

 親切を装って、次にそれを何倍もにとりもどそうという

下心が隠れています。

 自分がいかに儲かるかを第一に考えて、そのためにサー

ビスをするというのが本音ではないでしょうか。

 そんなサービスをうっかり受けて、乗ったら最後、相手

の思うところにはまっていきます。

 本来サービスというものは、お客様に心から喜んで頂こ

うというまごころそのものでなければならないはずです。

 そのまごころや人柄に心を打たれて、また次の買いもの

をしたくなるというのが、本当の商売のあり方ではないで

しょうか。

 それを儲けることを第一と考えるから、お客様から本音を

見抜かれてしまい、うまくいかなくなるのかもしれません。

 お客様を第一と考えることができたら、すぐに本当のま

ごころだけが出て来て、そしてしみじみと感謝の好意とな

っていくのではないでしょうか。

 自分を第一と考えている人が、欲の下心を巧妙に使うの

かもしれません。

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