守りか攻めか

 イトーヨーカ堂は不況しらずで有名になり、鈴木敏夫会

長が今、時の人として注目されています。

 鈴木会長は「人はみな誰でも過去の経験から判断をする

が、それでは守りになってしまう、攻めでなければ絶対に

伸びることはない。」

 「みんながダメだというのならそれをやれ」といってアメ

リカでも中国でも、他社が失敗したことを、成功させてい

ます。

 その秘訣は「安いことに超したことはないが、もっと大

事なことは質とサービスである」という戦略です。

 安さには限界というものがありますが、質とサービスに

は限界はありません。常に「これでいいでしょうか?」と

お客様の満足度を伺って限りなく努力をすることになるか

ら、それがよいのではないでしょうか。

 経験から判断をするのは動物も同じです。

 今までこれでよかったのだから、これからもこれでよい

はずだという考え方です。

 しかし、時代は急激に変化をしてニーズも変っているの

ですから、その変化を読めない人達が伸び悩んでいるので

はないでしょうか。

 この多様化の時代にバカの一つ覚えでは生きていけない

のは当然のことかもしれません。 

 もっとどうすればよいだろうかと工夫して、新しいこと

に挑戦するところに知恵も、力も、まごころも無限に出る

はずです。

 守りは崩壊のはじまりです。

 攻めこそが進歩発展の共通点であることを、世界の歴史

が証明しているのではないでしょうか。

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