お客様は王様です
お客様に「うちのお店は安いからあなたはうちに買いに来るべきです」と大きな態度をとったら、お客様は行きたくなくなります。
「お安くさせて頂いておりますのでよろしければ是非お願いします」と頭を下げたらお客様は行ってあげようかという気持ちになります。
礼儀正しく心をこめて応対して、帰りは後姿にまで頭を下げればお客様はまた行ってあげようかと思います。
もし、気に入らないことを一言でも言ったらもうおしまいです。少しでもムッとさせたらもう絶対に行くものかとお客様は思うものです。
お客様は威張りたいのです。どんなお客様も内心はみんな同じです。
お金を払う立場の人はみんな王様気分が必ずあるもので、それを表に出すか出さないかだけの違いではないでしょうか。
会社では社長が社員にお金を払うから社長は王様気分です。もし、社員が社長に「この会社を辞めようかと思う」と言ったら、表向きは「辞めないでくれ」と言っても、腹の中では「代わりを必ず探すぞ」と決心をします。
内心は頭を下げる立場には立ちたくないからです。
どんなやさしい立派な王様でも、王様は優越感が生き甲斐です。
優越感とは独断と偏見の固まりのようなものです。
だから王様は気むずかしい人になっていくのです。
お金を払う人は王様です。
あなたもお金を払う時はしらずしらず王様気分になっていないでしょうか。
いや、お金が王様なのかもしれません。