「驚きの感謝」
人は誰でもおいしいものを食べたい、楽をしたい、人から良くしてもらいたいと思います。
しかしおいしいものをいつも食べていると、あれもまずい、これもまずいと、まずいものだらけになってしまいます。
楽ばかりをしていると、力がなくなって必要なときに力が出なくなります。
そしてついに怠け者になってしまいます。
人からよくしてもらっていると、それが当たり前になって人のまごころを何とも感じなくなったり、やがては少々のことをしてもらっても不足心さえ起きてきます。
人は誰でもいい思いをしたいと思っていますが、しかしその時は良いが、その味をしめたら麻薬のように後で苦しむ危険があることも知っておかなければなりません。
贅沢におぼれないためには、心を低くして勿体無いと驚くことが大切ではないでしょうか。
当たり前と思って驚かなくなったときが、贅沢におぼれはじめた時かもしれません。
驚いて感謝していると、これは普通のことではないのだと思うから、贅沢から身を守る何よりの安全ブレーキになるのではないでしょうか。
感謝は驚いてするものである