親のひと言
ノーベル科学賞をとった田中耕一さんの成功の秘訣は、失敗をあたりまえと思って毎日続けてきたことであったといいます。
子供は親の背中を見て育つとよくいわれますが、「お父さんがノコの目立てをする人で毎日コツコツとやっていた姿を見て育ったのがよかったのかもしれません」と語っていました。
子供は親の生きざまを見ています。そしてものの考え方や、価値観を知らず識らず身に付けていくものです。
親が使う方言の言葉づかいまでも、子供は知らず識らず受け継いでいきます。
それだけに親が子供に言うひと言は子供に大きな影響を与えることがあります。
野球好きの少年であった松井秀喜にお父さんが、「今に日本中がマツイマツイという時が来る」と言っていたら本当にそのようになりました。
またある親は娘に「今日も咲け、明日も咲け」と言って育てていたら柔道のオリンピック金メダリストとして連続世界最長新記録を打ち立てました。
その人は、体の小さいことをはね返したあの笑顔のいい谷亮子選手です。
マイケル・ジャクソンは、ある日車の中でお父さんから「おまえの鼻はいまいちだねえ」といわれたといいます。
石川五右衛門は、子供の頃、はきものを他人のものとはき違えて帰ってきた時、お母さんに見せたら、「前の自分のよりよいからよかったではないか」と言われました。
それが原因で日本一の大ドロボーになってしまい、釜ゆでの中でもの最期の言葉は、「お母さんがにくい」と言ったといわれています。
親のひと言は本当に恐ろしい力のあるものです。