現代人の落とし穴
冷暖房完備で寒さしらず暑さしらずの時代となってきました。
ちょっとそこまでも車に乗ったり、料理も作るより買ってきた方が早くておいしい、お金さえあればこんな幸せなことはないと思う時代です。
便利さを文明と思ってきたために、人間は体も心も弱くなって退化しはじめているのではないでしょうか。
重いものを持たなければ力はなくなってしまいます。
力は出せば出すほどついてくるものです。
楽をすればするほど人間は弱くなってしまいます。
何も考えなければ頭はバカになってしまいます。
貧乏は最大の教師であるといいますが、貧しさや困難こそが人間を磨いてくれるものです。
麦は踏まれて丈夫になるように、人間もいじめられて強くなり、もまれてもまれて磨かれていきます。
温室の中で育った野菜はおいしくありません。太平洋の荒波の中で育った魚はおいしいものです。
人間も味のある人間にならなければ魅力は生まれません。
怠けやずるさが人間を破壊するのであって、文明が悪いのではないはずです。
「さけるな逃げるな突き進んでゆけ、そこに新たな道が開ける」という信念が現代には一番必要なことではないでしょうか。