新入社員はどんな厳しさにも耐えようと思って入ってきます。
ところが思ってもいないのに優しくされると、そのやさしさに慣れて少しずつあたりまえと思うようになります。
人はやさしくされると、やさしさを求めるようになるものです。
だんだんと反発心を誘発することになります。
ハイハイと返事はしていても、いつ逃げ出そうかと考えるようになります。
新入社員が定着しにくい原因の一つです。
どんな人間関係でも、やさしくされると思いあがる人もいます。
おもいあがると人は自分勝手に振る舞うようになります。
おもいあがった人間にいくら注意をしてもいくら叱っても効果はありません。
あとは崩れる一方です。
本人が求めてもいないのに、やさしさを押し売りすれば、誰でも思いあがるのはあたりまえです。
思いあがらせた方が明らかに悪いのです。
やさしくすることは良いことだという思い込みの勘違いをしている人が意外に多いものではないでしょうか。
人間はやさしさを求めて生きられるものではありません。
生きると言うことは厳しさを求めることではないでしょうか。
小さな親切は、大きな勘違いの結果となることもあります。
「よしやってみようか」という小さな決心が、山のようなおきな結果となります。そして、運命を変えていくようなことが起きるものではないでしょうか。