個の確立 |
社長がしっかりしていると、周りはボーッとしてしまいます。
周りがしっかりしていると、社長はボーッとしてしまいます。
人間はもともと怠け者なのか、必要に迫られないと、本気の努力はできないものではないでしょうか。
オリンピックの新記録が毎年更新されていくのも、猛烈なプレッシャーがかかるから猛烈な努力をせざるを得なくなるからです。
学校の試験勉強も、テストがあるから頑張らざるを得ません。
会社で、仕事が早く正確になれるためには、本人がその必要に迫られるかどうかにかかっています。
流れ作業の中に入れられるとか、成績の発表をされるとか、または責任をとらされるとか、と必要に迫って初めて人間は本気になれるものです。
ただかけ声や説教でなにを言っても、そんなことで人間は変わるものではないようです。
人類が二本足で歩くようになって進化していったのもみんな必要に迫られて変化が起きていったことです。
誰かに依存してボーっとしていてもいいような、ぬるま湯につかっているような環境をつくったら、人間は必ず退化します。
会社なら倒産します。組織なら崩壊します。
追い込まれて必要に迫られたときに始めて進化するという法則があるようです。
進歩も、自浄作用も、すべてはこの確立が基本ですからそういうシステムを作ることが何よりも重要なことではないでしょうか。
それが人間らしさというものかもしれません。