心の流れ

                                                                                  人には長所と短所が必ずあります。
 長所をたくさん持っている人は、人の長所が沢山見えてくるのではないでしょうか。
 短所を沢山持っている人は、人の短所が沢山目についてくるものではないでしょうか。
 人の欠点が一つ目について、その欠点ばかりを見つめていると、また他にも欠点が次々に見えてきます。長所まで悪く見えてきます。
 やがて「この人は許せない人だ」と思うようになることもあります。
 会社で働いていても、嫌なことが一つあると、次々に嫌なことが見えてくるものです。
 会社を辞めたいと少しでも思い始めると、やがて「辞めた方がよい」「辞めるべきだ」と思うようになって、その心の勢いは誰求めることはできなくなってしまいます。
同じように、何事も良いところを一つ見つけて、尊敬の心を持ち始めると、何もかもがよく見えて、全部が立派に見えてくることがあります。
 少々の欠点があっても許せるし、また、その欠点を自分が助けてあげたいと誠意も湧いてきます。
 人は時々腹を立てて怒っていると、腹が立ちやすくなる物です。笑っていると何でもすぐにおかしくなってすぐ笑ってしまいます。
 心の流れは不思議なもので、勢いがついてくるから恐ろしいことです。
私たちは理性で物事を考えているようでも、もしかして案外感情に支配されて生きているのかもしれません。
 人間の理性はあまりあてにはならない物であることを昔の人は「人間は感情の動物である」と教えたのではないでしょうか。
 
 



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