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教育改革とは何か? |
イザナギ景気は大企業のはなしで、中小企業はまだまだいつのことかわかりません。
いい思いをしているのはいつも大企業だけで、その格差はあまりにもひどいものがあります。
今、学校教育の目的は、いい大学にはいって大企業に就職して高給をとることが夢であり理想となっています。
つまり、競争に勝って自分だけが幸せになればよいという大きな流れが固定化しています。
そのため勝組負組が固定化して、そして格差社会ができあがってしまいました。
教育の目的は人格の完成にあると教育基本法に書いてあることを知っている人がどこに居るのでしょうか。
今の教育は、人を押しのけても自分が勝つにはどうすればよいかというその近道を教えているのではないでしょうか。
未履修騒ぎやいじめや自殺は起こるべくして起きているのかもしれません。
自分さえよければよいという人間ばかりが急増しています。
今自殺者が交通事故死の4倍となり、このままいけば10年20年で一つの県の人口が消えていく計算になります。
日本人ほどボランティアに関心のない国はないといわれています。
そして働く人も、人のためと見せかけて自分のために働く人が多く、全くもって美しくない日本になってしまいました。
学校も親も、成人式までの20年間にわたって勉強は自分のためにするものだと思わせてきたことに大きな原因があるのかもしれません。
勉強は人のためにするものであり、それがやがて自分のためになるという教育の根本的な見直しが今一番必要であることに気づかなければならないのではないでしょうか。
法律をつくることだけが教育改革ではないはずです。
福沢諭吉は「この世で一番尊いことは、人のために奉仕をして決して恩に着せないことである」と言いました。