「幸せとはいつまでも喜べる心」
俳優の森繁久弥氏があるテレビ番組で「長生きをしているけど、今の私は昔の思い出に毎日苦しめられています。」と語っていました。
人はあまりに幸せな過去を持つと、それを失った時に、今の現実の寂しさに耐えられなくて苦しむものなのでしょうか。
たまらなくなつかしい幸せが、もう二度と再び戻って来ないことを自覚せねばならない時が誰にでもやってきます。
現実をみじめに思えて毎日毎日を泣いて暮らさねばならない時がくるものなら、人はあまりに幸せになることは恐ろしいことなのかもしれません。
むしろ苦労の思い出を沢山持っている方が「あの時のことを思えば今は何と幸せなことだろう」と晩年をありがたく暮らせるのではないでしょうか。
誰でも金持ちでいるときはよいけど、老いて貧しくなった時のつらさは本人でなければわかりません。
幸せとは恵まれて恵まれて暮らすことではなく、例え何を失っても喜べる心をつくることが人間の本当の幸せなのではないでしょうか。
どんな中でも喜べる心に勝る幸せはありません。
優越感の強い人ほど劣等感に苦しむ。