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いじめの原因 |
世の中で一番恐ろしいことは、自分のことしか考えないことです。
自分さえよければよいという人間社会になると、いじめが多くなります。
それは薄情になるからです。そして人を人とも思わなくなっていきます。
薄情が進むと、やがてその行く末は家庭が崩壊します。そして親子の見さかいもなくなり、もう今動物もしないような親殺し子殺しも起きています
その原因は最近の学校教育にも問題があるのかもしれません。
「勉強は自分のためにするものだ」と思い込ませていくからです。
子供の大事な成長期に毎日毎日昼も夜も一日中自分のため自分のためと思う習慣を身につけています。
競争は必要なことですが、自分が勝つためには人のことなどどうでもよいとういう環境になると、自分さえよければよいという人間ができあがってしまうのは当然のことではないでしょうか。
礼儀も恥もない、感謝も恩も知らない人間がどんどんとつくられています。
そういう人が今親になって子供を育てているから、世の中はますます自分のことしか考えない人間ばかりになりつつあります。
いじめの原因は薄情です。
人の心の痛みのわかる人はいなくなってしまいました。
教育改革の法律ができただけでは世の中がよくなることはありません。
根本問題は、自分のためだけを考えて自分のために生きるのではなく、世のため人のために生きるという人間の基本を教えなければならないのではないでしょうか。
社会は人のために役に立ってこそ、それが何よりも自分のためになるということであるからです。
教育の目的は人格の完成にあります。今そこが違っています。
薄情といじめが広がる時は、家庭が崩壊し、国が崩壊する予兆であるのかもしれません。