このお話しは音声で流れています。
強いもの弱い 弱いもの強い |
ある金持が、自分の奥さんに「飯を食わしてやっている」とか「金を払ってやっている」といつも言っていたところ、奥さんはそれに耐えかねて、自分が商売を始め、会社をつくって社長になりました。
二人の関係は氷のように冷たい関係となり、毎日お互いに威張りあって暮らす人生を送っていました。
男は優越感に幸せを感じ、女は愛されることに幸せを感じるものであるといいます。
ところがお互いに優越感を持って威張りあっていると、いつも争いばかりをすることになります。
尊敬されて優越感を持ちたければ謙虚さが一番です。
反抗する人は愛されることはありません。
感謝や信頼はそこから生まれてきます。
「親しみは最大の力なり」といいます。
また「柔よく剛を制す」といい、強いものは強そうで弱く、弱いものは弱そうで強いものです。
だからどんな世界でも強い人ほど優しい一面を必ず持っています。
偉い人ほど「ごめんなさい」とか「私が悪かった」とすぐに言えます。
小犬はすぐに吠えたがりますが、大きな強い犬はめったに怒ったりはしません。
北風のような人間になるよりも、太陽のような母なる強さを持って生きるほうが、人生ははるかに美しく賢く幸せに生きられるのではないでしょうか。
男は、女の口ひとつでどうにでも変わります。
男は誉められることで自信が生まれ、そこから愛情が生まれます。
なぜならば、男は愛する人のために生きたいという本能を持っているからです。
女は自分を愛してくれる人のために命を尽くしたいという本能があるのではないでしょうか。