「善と悪の始まり」
人間の心は人をたすける心が一番尊いこころであり、人に甘える心が一番みにくい心ではないでしょうか。
人を助けるためには、必ず忍耐や犠牲が伴います。
簡単なようでこんな難しいものはありません。
人に甘えることは相手に対して忍耐や犠牲を強いることです。
これほど簡単で都合のよいものはありません。
「ご好意に甘えて・・・」といえば聞こえは良いけれど、それは二度三度と重ねれば、それはずるさということになります。
ずるさは悪のはじまりです。
人が良くなっていくのも悪くなっていくのも、こんな小さなところに別れ道があるのではないでしょうか。
人に対して忍耐や犠牲を喜んで提供することが善のはじまりであり、それを人に求めることが悪のはじまりとなっていくのかもしれません。
ですから、たすけてもらうことばかりを考えている人は運もツキもだんだんと落ちていきます。
反対に人をたすける心になりきれた時、人間は神様にたすけられるのではないでしょうか。
甘えは増長のはじまり