「喧嘩両成敗」という言葉があります。
　両方とも罰するという意味です。

　どちらが悪いかは、説明のしかたによってどのようにでも変わってきます。また価値観
の違いによっては、まるで違った解釈となります。

　しかし天の裁きは一つであり、完璧のはずです。
　嘘やごまかしは一切通用しません。
　下手な言訳をすれば罪は重くなることでしょう。

　神を信じられる人は、「私が悪いです。申し訳ありません」と先にお詫びができます。
　人が人を裁けるものではないからです。

　要領よく生きる人は、人から決して悪く言われることはありませんが、なぜか運が悪い
ものです。
　人の罪をかぶって悪く言われている人は不思議と健康です。

　裁きは神にまかせたほうがよいものかもしれません。
　正直で誠実な人格者ほど、すぐに「ごめんなさい」と言います。

　「ごめんなさい」という言葉は、私は人を悪者にはしませんということなのでしょうか。
　そのほうが、天に近い人なのかもしれません。

　「ごめんなさい」の言葉がない人間社会は、常に争いと戦争がたえないのではないでし
ょうか。

　滅亡か生存かがかかっている言葉です。