日本人は、ほんねとたてまえがあるとして、外国人が、

  非常に難しいとよく言われます。



   「ほんね」とは、本当と気持や、本当のねらいのことです。

   人の気持など二の次三の次で、それよりも、自分のためや、

  プライドばかりを考えている人もあります。



   そこにどれだけの誠意があるかということが、

  一番大きな問題であるはずです。

  長いおつきあいのうちにはそれがわかり、誰からも嫌われて、

  最悪の運命をたどってゆく人をよく見かけます。



   「たてまえ」とは、形式的なことです。嘘やごまかしでひとをだますことです。

   人目や形は立派でも、「ほんね」は全然別のこと考えている

  恐しい人もあります。

   それを詐欺といって法律でも禁じているほどのものです。



   ところがこの世は、「たてまえ」ばかりが立派で、

  「ほんね」は怖い人が多いものです。

  自分の騙せば自分にもわからないことです。

   自分の為や、プライドだけという人、つまり、欲と高慢しかなくて、

  誠がない人を、大自然の法則はどう裁くのでしょうか。



   それを運命というのかもしれません。


















　



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