「不安ほど恐ろしいものはない」
天国や地獄は死んだ後にあると思っている人もありますが、行ったきりで戻ってきた人がいないのですから誰にもわかりません。
しかし天国も地獄も現実のこの世の中にもあることは確かです。
とかく金持ちが天国で、貧乏人が地獄であると思われがちですが、とんでもありません。
昔から乞食は三日やったらやめられないといわれます。
地獄の入り口は不安です。
不安ほど苦しいものはありません。
不安は真綿で首をしめられるように、じわじわと苦しくなってくるものです。
そんな気の毒な人がこの世には沢山居るのです。
地獄の思いとは、死ぬに死ねない、生きるに生きれないことではないでしょうか。
では不安はどこからくるのでしょうか。
それは自己中心的な心から始まるものです。
心も頭も人の為に使わねばならないものを、自分の為ばかりに使っていると、心も頭も狂ってくるからです。
心を頭を人のために使う人が天国に行き、自分のために使う人が地獄へ落ちていっているようです。
この世の中で一番恐ろしいことは、自分のことしか考えないことではないでしょうか。
心は天国をつくり、地獄をつくる