「平常心」
台所でてんぷらを揚げているときに、油に火が入ってしまったら、気の弱い人や頭の弱い人は「もうだめだ!火事になってしまった!」と勘違いをして大騒ぎをするかもしれません。
うろたえて手の打ち方を間違えたら本当の火事になります。
そういう時こそ冷静に落ち着いて「今何が起きているのか」ということを良く知ることが一番大切なことです。
その事実をよくわからずに手を打てば必ず失敗します。
勘違いや思い込みをしている自分に気付くことは大変難しいことです。
だから悩みの殆どは勘違いからはじまっているといっても過言ではないのかもしれません。
心が病んでいるときほど勘違いが多く事実認識ができないから、手の打ち方を間違いやすいものです。
第三者に相談する時も、思い込みばかりを話せば、聞いている人も事実認識ができないまま間違った判断をして間違ったことをすすめることになります。
今何が起きているのかということを正しく知ることが何よりも重要なことです。
そのためには平常心が必要です。
船の復元力は基本がしっかりしているから早く平常に戻ります。
人間も基本をしっかり身に付ければ、すぐに平常心を取り戻せるのではないでしょうか。
心の平静を保てる人は、実力を十分に発揮できる