「良い心、悪い心」
最近の子供は、良いことと悪いこととの判断ができなくなったとよくいわれています。
良い心と悪い心の説明をできる親が、今どのくらいいるものでしょうか。
そこに問題があるのかもしれません。
良い心とは人をたすける心です。
悪い心とは自分さえよかったら、人はどうでもよいという心です。
人をたすける心とは、多少の犠牲は恐れない心です。
余ったものを人にあげたり、余った時間を人のために使っても、それは誠意が乏しいといわれても仕方がありません。
また人を助けるときには、自分の気持ちよりも相手の気持ちを大切にするものでなければなりません。
相手の苦しみを自分のことと思い、相手の喜びを自分のこと以上に喜べる心です。
そして、人を助けるときに最も大切なことは、裏があってはいけないということになります。
それは悪い心の始まりです。
小さな詐欺の始まりです。
犯罪の始まりです。
たとえ法に触れなくても、それば人の道に外れたものであったなら、必ず行くに行かれない運命がやってくることでしょう。
人間のつくった法よりも、自然の法は、はるかに厳格で恐ろしいものなのではないでしょうか。
良いことと悪いこととの判断のつかない人は必ず泣くときがくる