「欲望と良心」
良心は人間だけにあるもので、他の動物にはありません。
もし良心を失うと、他の動物と同じように本能と欲望のまま生きることになります。
人間は賢すぎるだけに恐らく人間社会は破滅してしまうことでしょう。
精神の病にかかった場合も、この良心を失うことがあります。
良心をとがめなくなるとウソが知らず知らず多くなります。
これは現代病の一つかもしれません。
最近は自分さえ良ければ良いという欲の計算が鋭くなってきたために、人をたすける心が乏しくなり、人間関係が難しくなってきました。
人を助けるためには、損を損とも思わず、犠牲を犠牲とも思わない心が必要です。
とかく人間は打算に走りがちですが、それを押さえるのが良心です。
良心の欠けている知恵ほど恐ろしいものはありません。
人間には最高の英知を与えられていますが、しかしそこに良心が育っていかなかったら、人間社会はその賢さの故に崩壊していくのではないでしょうか。
損得を超えたもっと大切なものがあることに早く気付かなければならない時が来ているはずです。
良心の欠けている知恵ほど恐ろしいものはない